MSIの26.5インチ4Kモデル「MAG 272UP QD-OLED X24」をレビュー
最高のゲーミング環境じゃないか!憧れの4K OLED・240Hzゲーミングディスプレーを試したら3D酔いしづらかった
ゲームにおいて、滑らかで残像感のない映像でプレイすることが理想だ。それを実現する環境といえば、液晶ではなくOLEDを採用したディスプレーである。応答速度が液晶に比べて圧倒的に速くキレもいいので、残像感はほぼない。加えてリフレッシュレートも高いので滑らかな映像で楽しめる。
そんなOLEDディスプレーに新たなモデルがエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から発売された。前回紹介した「MAG 271QP QD-OLED X24」はWQHD(2560×1440ドット)だったが、今回紹介する「MAG 272UP QD-OLED X24」は4K解像度でより精細感のあるモデルだ。さっそくお借りしたので、レビューしていきたい。
クリエイターが利用しても問題ない広色域
まずは外観から見ていこう。ディスプレー周囲が薄いというベースデザインは、これまで紹介してきたOLEDモデルと同様。ただ、背面のデザインが違っており、エンブレムではなくドラゴンが背面パネルに刻まれている。LEDイルミネーションは搭載しておらず、その分価格を抑えているかたちだ。
パネルは量子ドット技術によりカラーフィルター不要で、輝度を高めているQD-OLEDを採用し、26.5インチサイズで4K解像度を実現している。応答速度は0.03ms(GTG)で、リフレッシュレートは240Hz。最大表示色は約10億7300万色、コントラスト比は150万:1でVESAの「DisplayHDR True Black 400」「ClearMR 13000」(モーションブラーの等級付け。クリア画素とぼかし画素の比率をパーセントで表したぼかし性能の範囲で、11段階で最高位)の認定を受けている。色域のカバー率はsRGBが100%、AdobeRGBが97.5%、DCI-P3が99%とクリエイターが利用するレベルだ。
インターフェースは、HDMI 2.1(HDCP:2.3)×2、DisplayPort 1.4a(HDCP:2.3) ×1、USB Type-C(DP Alt mode)×1、ヘッドホン出力×1とシンプルな構成でUSB Type-CのPDは最大15Wのため、ノートPCと接続して映像入力と給電の両方を兼ねるのは一部のノートPCに限られる。電源は内蔵しているので、ACアダプターが邪魔ということはない。

HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1、USB Type-C×1、ヘッドホン出力×1とシンプルだが、USB Type-Cで映像入力できるのはHDMI端子のないノートPCを接続する際ありがたい
OSDの操作は、スティックタイプのナビキーを採用。暗部をクリアにする「AIビジョン」機能や、対応グラボと組み合わせてティアリングを低減する「Adaptive-Sync」やチラツキを抑える「アンチフリッカー」などゲーミング系機能を装備。「アンチフリッカー」や「ハードウェアブルーライトカット」も備えており、長時間プレイしても目の疲れを軽減してくれる。