前へ 1 2 3 次へ

MSI「Crosshair 16 HX AI D2XW」レビュー

脱フルHD、脱144Hzならコレ!5070搭載のゲーミングPCはプレイを有利に導いてくれるeスポーツ特化の盛り盛りスペック

文●石川ひさよし 編集●三宅/ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 今回紹介するのはMSIのゲーミングノートPC「Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズ」。16型高解像度/高リフレッシュレート・ディスプレーに高性能CPU、ミドルレンジのGPUを組み合わせた製品になる。

MSI「Crosshair-16-HX-AI-D2XWGKG-0851JP」 MSIストア価格は37万9800円

eスポーツをメインに、AAAタイトルも遊べるスペック

 はじめに今季のMSIゲーミングノートPCについて、代表的なシリーズごとのポジショニングを紹介しておきたい。耳にしたこともあるだろう「TITAN」を頂点(エクストリーム)に、エンスージアスト向けは「RAIDER」「VECTOR」「STEALTH」の3シリーズ、パフォーマンス向けに「CROSSHAIR」「KATANA」の2シリーズとThin&Lightな「CYBORG」「THIN」の2シリーズがある。同じセグメントに2シリーズ以上あるのは搭載CPUの違いや、同じセグメントの中でもコンセプトやデザイン志向を若干アレンジしたものと考えればよい。

 Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズは、CPUに「Core Ultra 9 275HX」を、GPUに「GeForce RTX 5070/5060 Laptop GPU」を採用している。今回テストするのはGeForce RTX 5070 Laptop GPUを搭載する上位モデル「Crosshair-16-HX-AI-D2XWGKG-0851JP」だ。

より高速なGeForce RTX 5070 Laptop GPU搭載モデルでレビューする

 GeForce RTX 5070 Laptop GPUはCUDAコア数が4608基、グラフィックスメモリがGDDR7で8GBといったスペックのGPUになる。先日、GeForce RTX 5050 Laptop GPUが追加され、RTX 50 Laptop GPUシリーズもフルラインナップになった。このラインナップ中でGeForce RTX 5070 Laptop GPUは上から4番目、下から3番目のミドルレンジゾーンに相当する。

GeForce RTX 5070 Laptop GPUは4608基のCUDAコアを搭載し、128bit接続のGDDR7メモリを8GB搭載する

 Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズは2560×1600ドット(WQXGA)。WQHDクラスと言ってよい。この解像度でAAAタイトルを楽しむターゲット画質は高〜中画質あたりだ。ひとつ上位のGPUなら最高〜高になるが、GeForce RTX 5070 Laptop GPUのGPUコア数やグラフィックスメモリ搭載量からするとこの高〜中画質あたりになるだろう。

 一方、Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズの真のターゲットはeスポーツ。いわゆる競技タイトルは最高画質まで引き上げてたとしてもGPU負荷がそこまで高くなく、グラフィックスメモリの負荷もそこまで高くない。ただし競技タイトルは100fps超でプレイするのが常識。Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズは240Hzパネルを採用しているので240fpsがターゲットになることから、CPU性能が求められる。そこで、Core Ultra 9 275HXという上位グレードを採用しているわけだ。

 Core Ultra 9 275HXはPコア8基、Eコア16基、トータル24スレッドのCPUだ。ターボブースト時の最大クロックは5.4GHzと高い。こうしたスペックがゲーミングノートPCで効いてくる。

CPUはCore Ultra 9 275HX。GPUが「70」グレードでもCPUは「9」グレード

 高性能CPU&GPUの冷却は「Cooler Boost 5」。左右にファン&ヒートシンク、中央にCPU&GPUを配置し、5本のヒートパイプが熱輸送を行なう。特徴的なのがハイブリッド型ヒートパイプ。もちろんCPUとGPUそれぞれ担当が分かれた専用パイプもあるが、3本はCPUとGPUをまたぐ格好でどちらの熱も輸送する「シェアパイプ」になっている。Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズの場合、ヒートパイプが銅色なので、側面や底面のスリットを通して確認できるところがメカ好きからするとたまらない。

底面スリットから銅製ヒートパイプがのぞく。かなり重厚なので見ていて頼もしい

シンプルな造形の中にラインパターンでゲーミングを演出

 Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズのカラーは「コスモスグレイ」。写真ではブラックに見えてしまうかもしれないが、たしかにグレー系でわずかにラメが入っているように見える。天板中央のエンブレム、右下のライン装飾がそれぞれメッキになっておりゲーミングPCらしさを演出している。キーボード面には天板右下同様にグレーのライン装飾がある。

ゲーミングらしい天板デザイン。中央エンブレムと右下にライン装飾がある

キーボードの左手前にグレーのライン装飾

 一方でノートPCとしての形状はどことなしか大人しい。自動車のプレスラインのように折り目をつけるわけでなくフラットな天板で、キーボード面もヒンジ下に斜めの彫り込みがある程度でフラット。とくにゲーミングノートPCではヒンジ部を大型化して存在感を出す演出もよく使われるが、本製品はよくあるノートPC風だ。本体全体でゲーミングデザインを打ち出すのではなく、アクセント的に散りばめているのが特徴的。とくにキーボード面のライン装飾は光の加減で目立たない時もあり、そうした時は落ち着いたノートPCのようにも見える。一方で天板を見ればこちらはエンブレムやライン装飾がメッキなのでけっこう光を反射してゲーミング感をアピールしている。1台で相反する印象を両立させるデザインと言えるかもしれない。

ヒンジ部分はそこまで目立たない、一般的なノートPCでよく見かける構造&サイズ感

前へ 1 2 3 次へ

過去記事アーカイブ

2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
01月
03月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
2016年
01月
03月
05月
06月
09月
11月
2015年
01月
03月
04月
06月
2014年
05月
06月
09月
10月
11月