山岡家、ショート動画SNSで盛り上がる
SNS時代、飲食店は“映える”空間づくりに力を注いできた。
美しく整った特別感のある空間で写真や動画を撮影し、SNSに投稿する。それは、いまやトレンドを超えて、幅広い層に根付いたカルチャーだ。
だが、こうした文化とは趣の異なる“とあるスポット”が、いま注目を集め、SNSや動画投稿サイトで着実な人気を獲得しつつあるという。
とあるスポットとはラーメンチェーンの「山岡家」である。
2023年頃から、ショート動画SNSでは、「山岡家を訪れてラーメンをすする投稿」を見かける機会が急激に増えた。
当初は、アルゴリズム的に中年層が好みそうな外食動画がたまたま表示されやすくなっただけかと考えた。
ところが、山岡家を運営する丸千代山岡家の財務情報をのぞいてみると、売上高が2021年1月期で142億6500万円だったのに対し、2023年1月期では186億7600万円、2025年1月期では345億8500万円にまで伸びている。
まさしく急激な伸長。筆者が感じた「ブーム」は、どうやら気のせいではなさそうだ。
